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2008年 3月の過去記事


沖縄アートセンターの瀬底です。

今日は身の丈に合っていない&まだ誰からも賛同を得ていない無謀な計画をひとつ。。。

沖縄県は那覇市のメインストリートである国際通りから一本入った通り沿いに「グランドオリオン」という閉鎖された古い映画館の建物があります。

↓のページで閉館直後くらいのグランドオリオンが観れます。
http://road.s25.xrea.com/glandorionst.html

閉鎖したのは5年ほど前で、以来再利用計画が出ては消えという感じらしいのですが、何しろ老朽化が進んでいる上に大きい建物であることから補修費だけでもばかにならないという理由で放置状態な訳です。聞くところによると補修費だけでも3億円くらい行くんじゃないかとのことなので、まぁどうしようもないというのも分りますね。

で、今の今までは色々諸事情があってリノベーションやコンバージョンすることもなく、取り壊しもなくという形で残っているわけです。先日沖縄市でお会いした中村政人さん流の言い方をすれば那覇市のど真ん中に残る「Z物件」です。

そんなギリギリ感溢れる建物なのでそのうち倒壊するか取り壊しかなのは確実なのですが、折角だから「何かしようよ」と思い立ったのが今月の頭か先月の末くらい。

那覇という地域にとって重要な物件だったことは事実ですし、今は廃墟というかアーティストが心躍るZ物件でもあります。この二つの条件が揃っていながら何もしないという選択はアート組織として許されないだろう、という勝手な判断から「グランドオリオン再生計画」を立ち上げたいと思います。

まずは何をするかの企画からはじめ、所有者への説得、予算の確保等、ホントにやるとなると莫大な労力が必要になる計画ですが国際通りに地元住民を呼び戻し、観光客を巻き込んだ形での地域コミュニティの再構築という実験もできる内容なのでちょっと頑張ってみたいと思います。

企画といっても民間の美術館とカフェの複合施設+αくらいになるとは思いますが、どうせやるなら大きなことしたいよね、ということで。


アートとビジネス

General|2008年03月21日| このエントリーを含むlivedoorクリップ このエントリーを含むはてなブックマーク del.icio.usへブックマーク Yahoo!ブックマークに登録

瀬底です。

更新頻度が低い当ブログですが、今後はちょっと継続的に記事なり随筆なりでも書いていきたいと思います。

ということで、表題の件です。

沖縄アートセンターにとって、そして僕自身にとってもすごく重要な課題がこの「アートとビジネス」もっと具体的に言うと「アートとお金」ですね。

沖縄アートセンターがNPO申請をせずに任意団体のまま活動を続け、雑誌や公共の場で「株式会社を目指したい」と発言する真意はこの「アートとお金」の問題にあります。

海外のことは知りませんが、日本においてはアートという分野は産業と言えるほどのものではなくビジネスとして成り立っているのはデザインやコマーシャル映像の世界だけだと思います。

もちろん日本各地にギャラリーがあり、ギャラリストによって絵画をはじめとしたアート作品の販売が行われており、それで生計を立てている方も数多くいると思います。

しかし、現状において、美大や芸大を卒業した人の職業的な受け皿は予備校や学校、絵画教室をはじめとした「教員」というのが本当のところだと思います。

教職が悪いとは思いませんし、むしろ優秀な美術教師というのは数多く出てきてほしいと思います。

しかし教員だけしか職業として成立しないというのは問題があります。

僕の個人的には産業やビジネスというのは個人の資質ではなく社会的仕組みによって成立するものだと考えています。

スーパースターしか食えない世界というのは産業とはいえません。

スポーツでいえばゴルフはプロ制が確立していて、宮里藍さんのようなツアーを回るスター選手もいれば、レッスンプロという存在もいます。

野球などはプロ以外にも社会人野球というアマチュアでの受け皿までありますよね。

アートも同じようにスター以外でも食べれる環境を作りたい。

そしてそのためには何をすべきなのか?

沖縄アートセンターはアートやアーティストが金銭という具体的な価値に落とし込まれた社会性を獲得するためには何をしたら良いか、を常に考え、実践していくことを自身のミッションとして捉えています。

なので今年の活動目標は「アーティストの支援」ではなく、「経済性を持ったアート」を構築していくことになります。

この目標が達成された暁には沖縄アートセンターは経済力を持った組織として自立することができ、その基盤を元にようやくアーティストの支援を行うことができるのです。

という訳で、沖縄アートセンターはアートを使って「稼ぐ」活動スタイルの確立に邁進したいと思います。


沖縄アートセンター代表の瀬底です。

どうやら2008年の沖縄はアートが熱いみたいです。

昨年開館した県立美術館に期待するのはもちろんですが、栄町に移転したアートNPOの老舗ともいえる前島アートセンターさんにも目が離せません。
また沖縄市の銀天街で活動中のスタジオ解放区さんや同じ沖縄市で昨年立ち上げられたano(アートネットワークおきなわ)さんも本格的に活動を開始したようですので、期待大です。

アートは街の活性化だけでなく観光資源としての力や教育ツールとしての利用法もあると思います。沖縄の各地でアート団体が立ち上がり地域の人と協力しながら様々な活動を展開している現状は沖縄の未来にとっても良い影響を与えることになるかと思います。また、私たちも他の方々を見習いつ一所懸命精進せねば、と襟を正す思いです。

他のアート団体さんに比べて地味でゆったりした活動状況の沖縄アートセンターですが、協力していただけるみなさまの期待を裏切ることのないように頑張りたいと思います。

沖縄県立美術館
http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/index.jsp

前島アートセンター
http://maejimaac.net/

スタジオ解放区
http://blog4.fc2.com/kurosio/

ano
http://a-n-o.org/